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Voibe レビュー 2026: 料金とオフライン動作

Wavenote チーム

Voibe は端末内処理を既定に置いた Mac の音声入力アプリで、プライバシーを前面に出し、買い切り価格を大手より低く設定しています。この分野の製品のなかで、位置づけがいちばん私たちに近いのが Voibe です。

私たちは Wavenote を作っています。これだけ近い 2 製品を比べる記事は、書き手が気づかないうちに自分に有利な札を積みがちです。そうならないよう、この記事は Voibe が自社サイトで公表している内容だけを扱います。

先に結論です。 Intel Mac や Windows が必要な人、音声入力そのものを買い切りで持ちたい人、返金期間を見てから決めたい人には Voibe が合います。音声入力に費用をかけたくない人、ネットワーク通信をまったく発生させたくない人には Wavenote が合います。

Voibeの設定パネル。Push-to-talk ModeとHands-free Modeの項目が並び、それぞれ現在のホットキー(Fn)とChangeボタンが表示されている

Voibe とは

マシン全体で使える押しながら話す方式の音声入力です。トップページの見出しは 1 日 1 時間を取り戻すという内容で、その下に音声ならタイピングの 5 倍という主張が置かれています。

同社の一覧によれば、どのプランにも次が含まれます。無制限の音声入力、Developer Mode、Memory、Custom Vocabulary、Smart Punctuation、あらゆる場所での動作、そして Mac と Windows。Custom Vocabulary は、自分の使う名前や専門用語や略語を一度覚えさせれば以後は正しく書き取る機能だと説明されていて、Wavenote の固有名詞登録と同じ仕事をします。

トップページに置かれたサンプル文書は法律事務所の書類で、その下のロゴ列には 1,000 万語の発話、1 万時間の節約、2,500 人以上の専門職という数字が並びます。いずれも Voibe が出している数字です。

Voibe の macOS 版のホーム画面。Dictated Words 1,714、Time Saved 40 min、Dictation Speed 126 wpm のタイルが並び、その下に直近の書き起こしが一覧表示されています

2026 年の料金

プラン価格サイト上の取り消し線価格
Monthly月 $7.50$9.90
Annual年 $59$89.10、4 か月ぶん無料という表示
Lifetime買い切り $149$198

7 日間の無料トライアルと、どのプランにも 30 日間の返金保証が付きます。Lifetime には残り本数のカウンタがあり、この記事を書いた時点では 14 と表示されていました。供給量の事実ではなく販売手法なので、価格だけを見てカウンタは無視してください。

無制限の音声入力を永続で $149 というのは、この製品に対して妥当な値付けです。そして、この記事の残りを読むあいだ頭に置いておく数字でもあります。Wavenote はアプリ本体を買い切り $4.90 で売り、AI による書き換えだけをサブスクリプションにしていて、売っているものが違うからです。

オフラインとクラウド、その二本立て

Voibe は 2 つのエンジンを持っていて、利用者が選べます。

端末内モードはすべてをローカルで完結させます。サイトの書き方も明快で、Mac から何も出ないとしています。このモードには Apple Silicon、M1 以降が必要です。

クラウドモードは Groq と Cerebras の上で動きます。Voibe はこれを利用可能な最速の推論と説明し、保持ゼロのポリシーを掲げています。Intel Mac を製品の対象に含めているのはこのモードで、Windows で使えるのもこのモードだけです。Windows では音声入力にインターネット接続が必要だとサイトに書かれています。

Voibe の初期設定で音声入力エンジンを選ぶ画面。端末内処理には Local と Works offline、クラウドには Higher accuracy とこの Mac におすすめの表示が付き、下に AI による整形の説明が置かれています

これは筋の通った構成で、Wavenote が届かないハードウェアを拾っています。2019 年の Intel MacBook Pro は十分に使える機械ですが、端末内処理型の音声入力アプリの多くが静かに切り捨ててきました。Wavenote もそのひとつです。

引き換えに、端末内で完結するという性質はアプリの性質ではなくモードになります。どちらのエンジンが動いているかは設定であり、プライバシーの答えはその設定がどちらを向いているかで変わります。

Wavenote の答えがひとつなのは、どのエンジンも Mac の中で動くからです。英語ほか欧州系 17 言語は Parakeet を Neural Engine 上で、日本語は日本語専用の Parakeet モデルで、中国語と韓国語は Apple の SpeechAnalyzer で処理し、音声入力はネットワーク通信を一切行いません。最後の点は CI で検査しています。この単純さの代償ははっきりしていて、Intel 非対応、Windows 非対応、モデルが苦戦したときのクラウド退避もありません。

Voibe のほうが優れている点

Wavenote が届かないハードウェアをカバーします。 クラウドモード経由で Intel Mac、同じ経路で Windows。Wavenote は arm64 のみでクラウド経路をまったく持たないので、それらの機械に届く筋書きが存在しません。もう 1 台が Windows なら、比較はここで終わります。

AI 層まで含めて買い切りです。 Wavenote の買い切り $4.90 が買うのはアプリ本体までで、AI による書き換えは月額です。Voibe の $149 は製品全体を買うので、段階を考える必要がありません。金額が高くてもそちらを好む人はいます。

全プランに 30 日間の返金保証。 Wavenote には有料の音声入力がないので返金するものもありませんが、返金期間は実際の約束であり、Voibe 側の資産として数えるべきものです。

エンジンが 2 つあるので退避先があります。 ローカルモデルが名前や訛りにうまく対応できなかったとき、Voibe には音声を送る先があります。Wavenote の答えは固有名詞のリストだけで、それ以外にありません。

Wavenote が名前を持たない機能が入っています。 Developer Mode と Memory が全プランに含まれます。Wavenote にはどちらに相当するものもありません。

Wavenote との違い

VoibeWavenote
Mac 上でモデルを動かすあり (Apple Silicon M1 以降)あり
Intel Mac対応、クラウドモード経由非対応
Windows対応、クラウドモードのみ非対応
任意のクラウドエンジンあり (Groq と Cerebras)なし
固有名詞の登録ありあり
アプリごとの振り分けと除外設定記載なしあり
試用7 日間48時間、カード不要
返金期間30 日間有料の音声入力がないため該当なし
音声入力の費用月 $7.50 から買い切り $149$4.90買い切り、無制限
ファイル文字起こしの費用個別の記載なし本体に込み、SRT、VTT、Markdown
AI による書き換えの費用含まれる月 $4.90、年 $49

この表は両方向から読んでください。Voibe の価格には AI 層が含まれています。Wavenote の $4.90 には含まれず、書き換えは別のサブスクリプションです。書き換えを常用する使い方なら、買い切りという言葉から受ける印象よりも 2 製品の価格は近くなります。

Wavenote 側の中身も書いておきます。音声入力は無制限、期限なし。ファイルの文字起こしも含まれ、SRT、VTT、Markdown に書き出せます。有料になるのは AI による書き換えだけで、お持ちの機器すべてで使えます。アプリ本体は 10.9 MB で、フレームワーク同梱もヘルパーもログイン項目もアカウントもなく、実行ファイルは1つだけです。Dock にも出ません。音声モデルは数百 MB の別ダウンロードなので、導入全体は 10.9 MB よりずっと大きくなります。

Voibe が記載していない細かい点が 2 つあります。アプリごとの振り分けで Slack のメッセージとメールを別々に書き換えられること、そして書き換えを一切動かさない除外アプリを指定できることです。

この記事にベンチマークが 1 つも出てこないのは、私たちが計測していないからです。Voibe も Wavenote も Apple Silicon 上でローカルモデルを動かしており、精度や遅延を並べた表を作れば、それは作り話になります。Wavenote と Voibe の比較も同じ方針です。

こんな人には Voibe

  • Intel Mac、あるいは Mac と並べて Windows を使っている
  • 音声入力と AI 層をまとめてひとつの価格で買いたい
  • 決める前に返金期間がほしい
  • ローカルのモデルが苦戦したときのためにクラウドを用意しておきたい
  • 無料枠の上限を気にするより買い切りで持ちたい

こんな人には Wavenote

  • Apple Silicon だけで作業している
  • 音声入力に $149 ではなく 0 円で済ませたい
  • 通信ゼロを、選ぶモードではなくビルドの性質として、CI で検査された状態でほしい
  • 音声や動画のファイルを文字起こしする用途が有料の向こう側にあってほしくない
  • アプリごとの書き換えルールや、書き換えを動かさないアプリの指定がほしい

よくある質問

Voibe はいくらですか

月 $7.50、年 $59、買い切り $149 です。3 つとも 7 日間の無料トライアルと 30 日間の返金保証が付きます。

Voibe はオフラインで動きますか

端末内モードなら動き、サイトには Mac から何も出ないと書かれています。端末内モードには Apple Silicon、M1 以降が必要です。クラウドモードと、Windows でのすべての利用には接続が要ります。

Voibe は Intel Mac で使えますか

クラウドモードなら使えます。ローカルエンジンは Apple Silicon 専用なので、Intel の機械は音声を Voibe の保持ゼロのクラウドへ送ることになります。

Mac でもっと安い代わりはありますか

私たちのものがそのひとつで、音声入力は 7 日間の試用ではなく買い切り $4.90 です。正直に書いておくと、Wavenote は Intel と Windows への対応を完全に捨てていて、AI による書き換えは別料金です。1 つの軸では安く、2 つの軸では狭い製品です。

どちらにするか迷っている場合は、WavenoteとVoibeの比較ページで項目ごとに並べています。Voibeのほうが優れている点も書いています。

最終更新: 2026年8月6日